県山岳協会研修 雪崩遭難者の発見方法
昨日(2/4)に開催された講習会について以下に感想等を記載します。
講師
出川あずさ講師(日本雪崩ネットワーク)
参加者
長野県内山岳会会員および指導者
若手から重鎮まで幅広い世代で、23名の参加
会場
大町市文化会館 フレンドプラザ(二階)、大町市文化公園(文化会館隣接で北側)
講習内容
雪崩遭難者の発見方法
〇室内講習
雪崩事故の統計
雪崩に遭遇する要因ま地形等だけでなくグループ・マネジメントが徹底されてないときにも発生する
ビーコンの特性
・電波の発信は一秒間隔
・サーチ時は水平に保持
※午後の実習で失敗しした。。。
・ビーコンの装着および電源ONは宿や自宅出発時から
・必ずバッテリー残量を確認
※実習時に35%の残量で参加した方が、捜索できない方もおりました
・ビーコン装着は、体につける方は脱がない肌着の上にする
※以前、アウターの下でも良いとう講師もいましたがこちらのほうがリスクは少ない
・スマホ、ヘッドホンマイク等々のブルートゥースの電波にも影響されることがある
・スマホ、トランシーバー等々の電子機器にも影響されることがあるので50cm以上離す
・サーチ時は鉄道、高圧電線の電磁波に影響をうけることがあるので、練習時は注意する
・実際の捜索でもゴーストと呼ばれる事象の影響をうけることがある。
電場がないのに、突然「5m、35m、17m」というような関連性のない数字が表示されることがある
※経験されている方もいらっしゃるのではないでしょうか
・旧トラッカー等の3本アンテナではないビーコンは、近くで突然信号をロストすることがある
そのため、違う場所をさがしてしまうことがある。使用者はその特性を訓練等を利用し理解する
※講師が実演。山岳総合セとンターのトラッカーを使用。
※トラッカーの最新モデルは複数アンテナあり
トリアージ
・場所
・深さ(1.5mの埋没者は生還事例が少ない。2mだとかなり少ない)
・搬出
その他
・救助に行きたくない、いけない人に無理強いをしない。また、それを責めないこと。
〇屋外実習
・プローブは太いほうが良い。細いのは刺さりやすいが、直線で進まず、しなって湾曲に進む
・プロービング゛は斜面に対して直角に入れる。地球の中心に向かってやらない。
理由は、ビーコンの電波特性で一番近い位置になるため
・自分自身のビーコンを使い受信状態を覚えておく
・コースサーチ→ファインサーチへの移行
コースサーチ:ビーコンに距離と矢印が表示されたら近くなる方向にダッシュ
:10~12m付近よりヒザの高さでゆっくり移動
ファインサーチ
:2~3m付近より矢印が表示されなくなったら、ハイハイのポーズで雪面をサーチ
《注意》一連の動作はすべてビーコンを水平にする。自分は、コースサーチに入って
走ってからビーコンが少し斜めになったため、突然距離が短くなり7mほどの地点まできてしまった
※事前学習資料です。こちらも参考にしてください
日本雪崩ネットワークの【基礎知識】
https://snow.nadare.jp/basic/
日本雪崩捜索救助協議会(AvSAR協議会)の(resources)ページ内の(雪崩ビーコン練習ドリル】
https://avsarjapan.org/resources/
参考:私はしりませんでしがAvSARはアブサーと読みます
近年、ビーコンも進化しておりますが、はをやり3本アンテナの機種を使用し操作を熟慮することを痛感しました。
ちなみに私のビーコンは10年ほど前の「ピープス DSP」です。これでも、「かなり古いですね」と講師よりコメントを
もらいました。確かに、ほかの方は結構最新のモデルでした
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